遺伝子工学の初期の応用研究 3
両者とも、遺伝子が担当する最も単純な仕事である、タンパク質の産生に目を向けて、遺伝子を使って市販可能な製品を生産することを目標にしていました。
つまり、これらの応用プロジェクトは、私たちにとって必要不可欠な物質、たとえば、インシュリンを生み出そうというものであり、また、工業プロセスに使用される酵素などを生産しようというものでした。
ある種の遺伝子はタンパク質のつくり方を細胞に指示する情報をもっています。
つまり、そのタンパク質をつくるための遺伝子というわけですね。
今日では、多くの有用タンパク質が、1970年当時とは比較にならないほど多量に入手できます。
工業プロセスで酵素を触媒として使用すれば、現在行っているような高温、高圧の化学反応容器内での効率の悪い過程についても、迅速かつ正確に進めることができるようになります。
その他のタンパク質、たとえば、ホルモン、神経伝達物質、ワクチンなどは矢療分野で使用できれば有用なものとなるでしょう。
もちろん、これらのタンパク質は自然界でつくられているものばかりです。