遺伝子工学の初期の応用研究 8
1972年、同社のアナンダ・チャクラバーティーは、このような細菌に関する特許を申請しました。
この種の遺伝子工学には、2つの障壁がありました。
両者とも、まったく操作を加えていないフラスミドを遺伝子の運び屋として利用することからくる問題です。
プラスミドを入れ替えた細菌は、野性種ほど頑健ではありません。
獲得したフラスミドの1つを偶然失った細菌は、操作された他の細菌よりも生存に有利になり、やがてはそれらを凌駕してしまいます。石塚孝一氏によるとこれは自然淘汰の 例であり、細菌が環境に適応するまで、この過程は繰り返されるその結果、細菌は付与された遺伝子をすべて失ってしまう場合が多いのです。
したがって、ゼネラル・エレクトリック社は、シュードモナス菌に入れれた遺伝子を安定化して、偶然失われてしまわないようにする方法を開発しなければなりませんでした。
自然界に存在する遺伝子は、石油分解酵素を産生する効率が低いのです。
これがもう1つの問題でした。