福祉サービスについて 3
その一つは、福祉サービスの多様化がその供給主体の多様化とも結び付いているため、地域の福祉総需要のうち、どの供給主体がどの需要を分けもつのか・・・
それはどうしてか、分担することで抜け落ちたり、手薄になるサービスはないか、サービスの需給調整をどのようなやり方で行うのか、といった問題に対処しなければならないことです。
・・・これは、役所以外の地域における福祉サービスの供給主体の育成のみならず、サービス供給の体系化を図っていかなければならないことを意味しています。
市町村が社会福祉の運営・実施の中心となるとは、このような福祉サービスの供給調整を行うことも含まれているのです。
もう一つは、少なくとも役所が関与するかぎり、福祉サービスの公平さを確保しなければならないことです。
社会福祉事務の団体委任化を図り、市町村の自主性を高めようとしたときの理由は、「多様なニーズにきめ細かく対応できる」ためでした。
福祉ニーズは現実には個別に多様に存在します。
これに「きめ細かく対応」するとはことばでは簡単ですが、実際にはそうたやすくはないでしょう。
・・・というのも行政活動で福祉サービスを行うかぎり、サービスの受け手の個別要求に個別に応ずることはできないからです。